【スペースX 最新情報】現在火星に進行中のスペースX社の車が、火星に地球の細菌を持ち込む危険性！？
photo by Bill Jelen
2018年2月6日に無事打ち上げられて話題になったスペースX社CEOのイーロン・マスク氏の愛車？ですが、今回その車に地球の細菌がべったりと付着していることが指摘され、専門家は頭をかかえています。
地球の細菌を乗せた車が火星に接近中！
このマスク氏の赤い美しいテスラ・ロードスターが火星に激突すれば、車に付着していた細菌も飛散するのではないか？という素朴な疑問が今世間を騒がせています。地球の生物の歴史は地球外生物（宇宙から隕石に付着して地球に激突した微生物）から始まったとされる説が有力ですが、その事実と今回の問題を照らし合わせて今後の火星の歴史を考えると、少し背筋が寒くなる話です。
地球の細菌は宇宙空間で生き残れるのか！？
photo by NASA
もちろん、宇宙の長旅を地球の細菌がどれだけ持ちこたえられるのか？ほとんどは火星に激突した際に死滅してしまうのではないか？と楽観視する人もいますが、「必ずしもそうではない」と米パデュー大学の航空宇宙学のAlina Alexeenko教授は述べます。なかには過酷な宇宙環境において休眠状態に入ってしまい、適切な環境に遭遇すれば、また目を覚まし活動を再開する微生物もいるそうでうす。
なぜ、マスク氏の車だけが殺菌されなかったのか？
そもそも、普段ロケットを打ち上げる際には、十分に殺菌消毒され無菌の状態で打ち上げなくてはならない規制があり、NASAの惑星保護局によって厳しく守られてきました。しかし、マスク氏の車だけは当初は火星に着陸する予定ではなかったため、殺菌消毒されていない車がそのままで打ち上げられてしまいました。
火星の生物に危険が及ぶ可能性！？
もし火星に生物がすでに存在していたら、それらはどのような影響を受けるのでしょうか？専門家によると、もし地球の細菌が新しい環境に適応能力があり、生命力があれば、火星の生物と混ざりあったり、火星の生物を死滅させる危険性がある、と危惧されています。
おわりに
今回の事件は明らかに、慎重さに欠けていた行動であったと思います。このことが今後火星にどのような影響を与えるのかは計り知れません。マスク氏の車は今年中に火星に接近すると言われていますが、ただの宇宙のゴミとなるのか、それとも火星に新種の生命を生み出す結果になってしまうのか、今後が注目されます。
